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穏やかな日常の朝に

春(しゅん)の介護28日目

 

朝ごはんをあげようとすると

「うー」と唸る。

 

あまり食べない。

大好きなおやつ”ちゅーる”もあまり食べない。

 

昨晩は撫でるとグルグル言って気持ちよさそうだったのに。

ブラッシングすると顎の下も要求したのに・・・。

しばらく目を細めて近くでくつろいでいたのに・・・。

 

外はよく晴れていて

鳥たちが楽しそうに鳴いている。

 

いつもの穏やかな日常なのに

春の命は確実に死に向かっている。

 

華やかな歌声が青い空に響く鳥たちの命は猫より短いはず。

野鳥は何年も10年以上も生きられるだろうか?

 

そう考えると

春の命も与えられた時間の中で頑張って生きた。

 

昨年の雨の中

飢えと

いくつもの感染症を乗り越えて元気に走り回った。

 

私が朝食にしているプリンやヨーグルト、パンが大好きで

コーヒーを用意している間に先に食べられてしまっていた。

 

コロナ禍でアマビエが流行ったように

お気に入りの猫おもちゃを

通勤のカルテカバンやマイバッグ等に毎日入れて持たせてくれていた。

 

11月にちょっぷ(シャム雑種10歳)と

12月にオーちゃん(黒猫1歳)を見送ったばかりだった。

 

春の成長を楽しみにすることでしか

ちょっぷとオーちゃんのいなくなった寂しさを忘れることはできなかった。

 

「もうすぐ1歳だね」って

手足の大きな仔猫だった春の成長だけがこれから楽しみだっただけに辛い。